ELB の IP アドレスってどんなものが割り振られているか知っているでしょうか?
ELB を利用する場合は、Route53 などでエイリアス設定すると思うのであまり需要はないと思いますが、ELB の設定を変えて調査したい場合や、既存の構成に影響を与えずに裏側の EC2 の挙動を確認したい場合に使えます。
要は、ELB の IP アドレスを調べて hosts に設定すれば目的の ELB を経由したアクセスが確認できるということです。
早速、やってみましょう。
nslookup
CentOS ではデフォルトでインストールされていませんでしたが、AmazonLinux では which で検索したら /usr/bin の下にあります。
自分で入れた記憶がないので最初から入っていたのでしょうか。
1 2 | $ which nslookup /usr/bin/nslookup |
インストールされていない場合は bind-utils パッケージを入れてください。
1 | $ yum -y install bind-utils |
ELBのIPアドレスを確認
ELB の設定ページには IP アドレスは表示されていませんが、「DNSアドレス」が割り振られていますので、このアドレスから IP アドレスを取得します。
(既に存在しないELBですが念のため一部省略しています)
nslookup でも dig でもいいですが、ここでは nslookup で IP アドレスを確認します。
1 2 3 4 5 6 | $ nslookup hogehoge-1850880394.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com Server: 172.31.0.2 Address: 172.31.0.2#53 Non-authoritative answer: Name: hogehoge-1850880394.ap-northeast-1.elb.amazonaws.com Address: 52.193.89.xx |
場合によっては複数の IP アドレスが返ってくる場合がありますが、今回の ELB では 1 つだけでした。
最大で割り当てられる IP アドレスは 8 個もあるようです。
この IP アドレスのいずれかを hosts に設定して目的のサイトにアクセスすれば、Route53 でエイリアス指定した ELB を経由せずに、この ELB を通過するようになります。