今回は Linux のコマンドライン上でハードディスク(HDD)の増設をします。
Linux には、いろいろなファイルシステム(FS)がありますが、オペレーションはディストリビューションが違ってもそんなに差はないと思います。
(suse, CentOS, RedHat, Fedora, debian など)
前提条件
前提条件として、HDD はプライマリのマスタのみで稼動していて、既に OS はインストールされていることとします。
まず、プライマリのスレーブに新しい HDD を増設します。
(ここでは、SATA の HDD ということにします)
HDD を増設したら OS を起動します。
OS を起動したら、df コマンドで現在のディスクの状況を確認しておくといいかもしれません。
パーティションの作成
では、早速パーティションを作成します。
今回は、160GB のディスクに基本領域を 2 つほど作成してみます。
(/dev/hdb1 : 120GB, /dev/hdb2 : 40GB)
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 | # パーティションの設定 $ fdisk /dev/hdb # パーティションの確認 $ fdisk -l /dev/hdb Disk /dev/hdb: 160.0 GB, 160041885696 bytes 255 heads, 63 sectors/track, 19457 cylinders Units = cylinders of 16065 * 512 = 8225280 bytes Device Boot Start End Blocks Id System /dev/hdb1 1 15000 120487468+ 83 Linux /dev/hdb2 15001 19457 35800852+ 83 Linux |
パーティションを作成したらフォーマット(初期化)します。
ファイルシステムは ext2, ext3, reiserfs などが一般的ですが、今回は reiserfs を使ってみます。
1 2 3 | # reiserfs でフォーマット $ mkreiserfs /dev/hdb1 $ mkreiserfs /dev/hdb2 |
HDDのマウント
フォーマットが完了したら、早速マウントしてみましょう。
今回は、hdb1 を /mnt/hogehoge1 に、hdb2 を /mnt/hogehoge2 にします。
わかりやすく、/mnt 直下にしてみました。
1 2 3 4 5 | # マウント $ mkdir -p /mnt/hogehoge1 $ mkdir -p /mnt/hogehoge2 $ mount -t reiserfs /dev/hdb1 /mnt/hogehoge1 $ mount -t reiserfs /dev/hdb2 /mnt/hogehoge2 |
では、mount コマンドで確認してみます。
1 2 3 4 | # 確認 $ mount /dev/hdb1 on /mnt/hogehoge1 type reiserfs (rw) /dev/hdb2 on /mnt/hogehoge2 type reiserfs (rw) |
これで、増設した HDD が活用できるようになりました。
アンマウントの確認と起動時のマウント設定
外したいときには、unmount コマンドを使います。
また、OS を再起動するとマウントされてない状態になるので、起動時にマウントされるように設定します。
1 2 3 4 5 | # 起動時にマウントさせる $ vi /etc/fstab (下記を追加する) /dev/hdb1 /mnt/hogehoge1 reiserfs defaults 0 0 /dev/hdb2 /mnt/hogehoge2 reiserfs defaults 0 0 |
Linux は Windows みたいに、C ドライブや D ドライブという概念ではないので、最初はピンとこないですが、徐々に構成にも慣れてくると思います。