ピュア Java で軽量なデータベースとして HSQLDB というものがあります。
私は検証用にはいつも MySQL を使っていますが、HSQLDB はどうやって使うのか試してみました。
HSQLDBのダウンロード
以下のサイトから最新版をダウンロードします。
2008 年 2 月 28 日現在の最新は HSQLDB-1.8.0.8 です。
Windows への導入方法はいたって簡単で、ダウンロードした zip ファイルを解凍して、起動用のバッチファイル(bat)と、管理画面用のバッチファイル(bat)を作成するだけです。
管理画面は GUI の画面が使えます。
Linuxで試す
Windows 用については多くのサイトで紹介されているようなので、今回は Linux への導入を試してみました。
UNIX 向けのドキュメントは本家サイトにあるのですが、もちろん英語なので日本語で簡単にまとめてみます。
今回は、データベースへのアクセスまでを試してみます。
起動スクリプトからの起動や、デーモンとしての動作方法は何パターンかあるようなので、本家のページを参考にして下さい。
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 | # ダウンロードした zip を解凍 $ unzip /usr/local/src/hsqldb_1_8_0_9.zip # /usr/local/hsqldb で動かす $ cp -r hsqldb /usr/local # hsqldb ユーザーで動作させる $ useradd -s /bin/bash -m hsqldb $ chown -R hsqldb /usr/local/hsqldb # パスやクラスパスの設定 # /etc/skel 以下にテンプレートがあれば不要 $ vi /home/hsqldb/.bashrc export HSQLDB_HOME=/usr/local/hsqldb export CLASSPATH=.:${HSQLDB_HOME}/lib/hsqldb.jar ※この他に ant と java にパスが通っているとします (ANT_HOME や JAVA_HOME なども export されているとします) # jar の作成 $ cd /usr/local/hsqldb/build $ ant hsqldb # 設定ファイルの作成 $ cp -p /usr/local/hsqldb/src/org/hsqldb/sample/sample-server.properties /home/hsqldb/server.properties $ cp -p /usr/local/hsqldb/src/org/hsqldb/sample/sqltool.rc /home/hsqldb/ $ chown hsqldb /home/hsqldb/server.properties $ chown hsqldb /home/hsqldb/sqltool.rc $ chmod 600 /home/hsqldb/sqltool.rc # バックグラウンドでサーバプロセスを起動 $ su - hsqldb $ nohup java org.hsqldb.Server & # データベースにアクセス $ java -jar /usr/local/hsqldb/lib/hsqldb.jar localhost-sa sql> CREATE TABLE test ( id int PRIMARY KEY, name varchar(64) ); sql> \d test name datatype width no-nulls ---- -------- ----- -------- ID INTEGER 11 * NAME VARCHAR 64 sql> \q |
コマンドは MySQL より PostgreSQL に近いですね。
PostgreSQL の時と同様に、コンソールに戻るのに悩みました(笑)