遠隔からサーバに ssh などでログインした時、複数のコンソールを扱えるとログを tail などで監視しながら、別の作業ができたりして楽になります。
また、コンソールを他人と共有することで、遠隔の人のオペレーションを確認することもできるようになります。
そこで、今回は screen のお話です。
screenの使い方
screen の仕組みは長くなるので、今回は簡単な使い方の説明をします。
screen が入ってない場合は、インストールして下さい。
AmazonLinux や CentOS であれば、yum からインストールできます。
1 | $ yum install screen |
まずは screen を起動してみます。
1 | $ screen |
この状態で新しくセッションが張られています。
このコンソールで実行した内容はセッション上で動くので、セッションが切れない限り動き続けます。
デタッチ
例えば、会社で長時間かかるスクリプトを実行したまま帰って、自宅からスクリプトの結果(または作業経過)を確認することも可能です。
その場合は、screen のセッションを残したまま、コンソールから外れます。
それをデタッチといいます。
Ctrl+a してから Ctrl+d
画面に、detouch と表示されれば成功です。
OS やシェルによって、コマンドが若干違う場合もあるかもしれないので、その辺は注意が必要です。
アタッチ
detouch しておけば、セッション上では動作は実行しているので、自分の PC 自体は電源を切ってしまっても問題ありません。
次に、自宅などから、上記のセッションに再度接続する方法です。
これをアタッチといいます。
1 | $ screen -r |
これで、先ほどの screen のコンソールに戻ることができます。
複数の screen を起動する場合は、screen 自体に名前を付けることで管理できます。
それは、また別の機会にでもお話できればと思います。
マルチセッション
最後に、マルチセッションで screen を使う方法です。
先ほどの screen は、デタッチをしないと別の人が screen に入ることはできません。
試しにアタッチしてみても拒否されます。
そこで、マルチセッションで screen を起動してみます。
1 | $ screen -x |
この状態で、別の人が起動元と同じ場所(同じユーザー)から screen -r をすると、同じセッションが共有できます。
他の人が入力したコマンドを、自分のコンソールで見ることができるのです。
もちろん、両者がコマンドを入力できるので同時作業ではなく、オペレーションの確認など教育関連に使用できるモードって感じでしょうか。
screen は機能が多く、まだ他にもいろいろありますが、今回は取り急ぎ、どんなことができるかをザックリ書き残してみました。
今回の内容だけでも、もっと便利な使い方や、間違った使い方などあると思いますので、いろいろとご意見もらえると助かります。