テニス

【テニス】ナイロンガットの性能の違いを理解するために必要なこと

長らく愛用してきた、ヨネックスの「ポリツアープロ」と「エアロンスーパー」のガットたち。

特にポリツアープロのフラッシュイエローが気に入ってポリ派を貫いていましたが、週 1 のテニスプレイヤーに性能の落ちやすいポリはもったいないし、肩や肘を痛めるからオススメできないとショップ店員さんにも言われてしまい、この 1 年でナイロン派になっちゃいました・・・。

確かにガットを張ってから劣化していく速度は、ポリの方がナイロンに比べて速いというのは以前から聞いていました。

また最近は柔らかいガットが流行りということで、ナイロンでもいいのかなと思いエアロンスーパーに落ち着いたわけです。

エアロンスーパーの性能はわかりませんが、同じヨネックスでイエロー含めカラーバリエーションが豊富という点が気に入っていました。

【テニスラケット】ヨネックスのおすすめガット週 1 テニスプレイヤーのくせに、ここ 1 年以上ポリガットを使い続けていたのですが、ラケットを買い替えたこともあり久し振りにナイロンガ...

そんな中、「イエローにこだわらなければもっと選択肢が増えるのに」ってコーチに言われたこともあり、2019 年の終わりに他のナイロンガットを試してみることにしました。

2020 年はガットの見た目や素材だけではなく、構造や特徴についても勉強していきたいと思います。

ガットの違いを感じるためにすること

といっても、店頭に並んでいるガットのパッケージを眺めていても、自分に合ったガットを見つけるのは至難の業です。

パッケージの表裏には、以下のように、このガットにすれば上達しそうと思わせるようなキャッチコピーが書かれていますよね。

・ショットのパワーがアップする
・コントロールを重視したい人へ
・ガットの形状でスピン量アップ
・オールプレイヤーに対応
・セミアスリート向け

ただ現実は、そのガットに張り替えたからといって「おっ、確かに書いてある通りだね」っと実感できたことは一度もありません・・・。
(えっ、私だけ?)

じゃあ、どうすれば違いを感じられるのか。

その答えはコレでした。

「性能が両極端のガットを 2 ヶ月ずつ使ってみたらわかるよ」

これまではわずかな違いを感じるために、同じガットでテンションを少しずつ上げたり下げたり、またはメーカーは変えても似たような種類のガットを選んでいました。

そうではなく、性能が全然違うガットをそれなりの期間試して、自分がどちらのタイプが好きなのかを見極めればいいと言うことですね。

「新木優子」さんのような美人タイプの女性と、「ゆりあんレトリィバァ」さんのような可愛いキャラの女性の両方とお付き合いしてみたら、どっちが好みかわかるんじゃない?っていうのと一緒かな。

んっ、違う?

ナイロンガットの構造

まずは両極端ということでしたが、その両方の端がどこに該当するのか調べていきましょう。

バボラ エクセル(Xcel) 130

まず最初に紹介されたのが「バボラ」の「エクセル」というガットでした。

こちらはナイロンガットの中でも「柔らかい」タイプのガットになります。

値段も 3000 円台と、ナイロンガットの中では少々高めの部類でしょうか。

以前、上級者プレイヤーに評判だったテクニファイバーの「X-ONE BIPHASE(エックスワンバイフェイズ)」を使ったことがありますが、こちらも似たような値段設定だった記憶があります。

まあ、下手くそな私には良さも悪さもわかりませんでしたが・・・。

ガットの素材部分を拡大してみると、下の画像のような構造になっています。

バボラ エクセル(Xcel) 130

1 本の糸の中に細かい糸がギッシリと詰まっているのがわかりますね。

ナイロンマルチフィラメントと呼ばれる種類になるようですが、これで柔らかさを実現しているのでしょうか。

ナチュラルの良さを再現しながら耐久性を向上。やわらかな打球感を極め、多くのファンを獲得したベストセラーストリング。

バボラ エクセル 125/130/135 (BA241110)

ゴーセン MONO CX

次に紹介されたのが「ゴーセン(GOSEN)」の「MONO CX」です。

ということは、こちらは硬めの反発型タイプになるのでしょうか?

側面にモノフィラメントタイプの素材を使用して、真ん中に太い別の素材が組み合わされています。

パッケージの断面図を拡大してみると、下の画像のような構造になっています。

ゴーセン MONO CX

メーカー公表の性能では、柔らかさも反発力も目立った評価ではないようですが、紹介されたガットは確かこれだったのですよね。この赤色のパッケージだったハズなんだけど、反発力が 7 とは・・・。

ゴーセン MONO CX スペック

値段は 2000 円を切るので、コストパフォーマンスはすごく良さそうです。

ゴーセンでは、ガットの性能を以下の4特性から評価しています。各特性は、10ポイント評価で、数値が高いほど優れています。またこの評価は、同じ「ガットシリーズ」の製品内でのもので、ゴーセンのガットすべての中における評価ではありません。

ゴーセン MONO CX16L

その他のナイロンガットの構造

これまでに紹介した 2 つのガットの形状は全然別のものでした。

実は、他のナイロンガットを調べてみても、さらに特殊な構造をしているものが多いのです。

ちょっとビックリ

各社とも、いろいろと試行錯誤しながら打球感を研究しているのですね。

それよりも、早くガット自動張り機を開発して欲しいものです。

テニスラケットの全自動ガット張り機は存在するのか皆さんは、テニスラケットのガットはどうやって張ってますか? ショップにお願いする、テニススクールに依頼する、ガット張り機を持ってい...

では、別のガットもいくつか紹介しておきます。

下の画像はどちらもゴーセンですが、これまた構造が特殊というか・・・。ガットの表面上だけ見ていたら全然わかりませんよね。

こちらは「MULTI CX」というシリーズになりますが、メーカーの公式サイトでは「マルチ芯に高耐熱糸 CX を巻きつけ耐久性を大幅アップ」と説明されていました。CX は高耐熱糸のことなんですね。

ゴーセン MULTI CX

下記の「AK PRO CX」シリーズは、メーカー公式サイトに「AK PROの側糸を一部高耐熱にすることにより耐久性の大幅アップに成功。ワンランク上のスピン性・コントロール性を実現」と紹介されていて、定番商品の中では比較的新しいタイプのようです。

「特殊海島型複合糸」という形状がかっこいいですね。商品パッケージと説明を見たら、これを買ってしまいそうです(笑)

ゴーセン AK PRO CX

また、トアルソンの一般プレイヤー向けのガット構造は、ギッシリと細かい糸が密集しているタイプでした。

冒頭のバボラと同じく柔らかいタイプのガットなので、マルチフィラメントですね。きっと。

トアルソン

最近まで愛用していたヨネックスのエアロンスーパーの構造はシンプルでしたね。

エアロンスーパー

そして先ほど少し触れた、テクニファイバーの「X-ONE BIPHASE(エックスワンバイフェイズ)」です。ショップで再確認してきましたが、やはり 3000 円台後半の値付けになっていました。
(割引は別途あるかもしれませんが)

ナチュラルを人工的に再現したガットとのことですが、ジョコビッチも使っていたって本当なの?

エックスワンバイフェイズ

最後にテクニファイバーの「XR3」ですが、最近になってパッケージが変更になったのか黒ベースの包装になっていましたが、私が見かけたのは青白のパッケージのものです。ガットにイエローがあったので写真に撮ったのですが、勘違いかもしれないのでもう一度チェックしてきてみます。

テクニファイバー XR3

まとめ

両極端ということで「バボラ」と「ゴーセン」の 2 種類のガットを紹介されましたが、その勢いのまま、両方のガットを 2 ヶ月ずつ試してみることにしました。

もちろん、最初は値段が高い方を選択(笑)

また、ガットの感触を実感するために「振動止め(バイブレーションストッパー)を使わないで」というアドバイスをいただいたので、ここは素直に聞いておきましょう。

振動止めの効果はわかんないけど、アクセサリーとしては気に入っていたのですよねぇ。

キモニー振動止め

昨今のラケットは性能がいいので、振動止めなんてなくても振動しないらしいです・・・。

まだ振動止めの有無による違いはそこまで実感していませんが、1 つだけ外して良かったと思えることがあります。

それは、いつも kimony ラベルが印字されている方を上にしてラケットを握っていたので、同じラケット面ばかりでボールを弾いていたのですよね。

そこを意識しなくて良くなったので負担が減りましたし、もしかすると均等にガットを消耗できた方が経済的?

まあ、ガットの表面どうこうよりも、縦糸と横糸のすり減りぐらいの方が重要でしょうが(笑)

両方を使い終えたら、また感想を追記したいと思います。

追記(2020年9月)

気分転換に「X-ONE BIPHASE(エックスワンバイフェイズ)」を張ってみましたが、合計 6 時間くらいのテニスで、スイートスポット部分のガットが少し裂けてきました。

ナチュラルを人工的に作った素材なので、切れやすいという話は使っている人に聞いたことがあるのですが、この短時間でここまで摩耗するのは少し怖いです。
(スピンが掛かる打ち方を練習したから?)

しかし、試打用のラケットを何本か見てみたところ、同じような状態のラケットは普通にありました。

試打用なので安いナイロンガットだと思いますが、スタッフの方に聞いたら「この程度だとまだまだ切れることはないよ」とのことでしたので大丈夫そうです。

写真だとわかりにくいですが、この消耗の仕方は私の中では初めてだったのですよね。
(黄色い糸はボールの繊維が挟まっているのだと思います)

X-ONE BIPHASE(エックスワンバイフェイズ)の消耗

あっ、よくよく見ると、スイートスポットというよりはラケットの真ん中あたりですね。打点が近いと注意されていた部分は直ってないのか・・・。